新生児がチャイルドシートに乗っている時に不快そうな様子を見せたら、チャイルドシートが正しく設置されていない可能性があります。
以下の点をチェックして、赤ちゃんが快適に過ごせるようにしましょう。
- ハーネスは適切な長さか
- 背もたれの角度は適切か
- チャイルドシートはしっかりと固定されているか
この記事では、チャイルドシートを設置する時に注意すべきポイント、後ろ向きに設置する理由、乗せる時の注意点、前向きに変えるタイミングについて詳しく説明します。
チャイルドシートのベルト調整がうまくいかない時の対処法
ハーネスの長さの調整
赤ちゃんの体にぴったり合うようにハーネスの長さを調整しましょう。
赤ちゃんが動いてもハーネスが緩まないよう、肩から隙間ができないようにします。
背もたれの角度
赤ちゃんが抱っこされている時の自然な姿勢を再現できるようなチャイルドシートを選びましょう。首やお腹への圧迫がないように、背もたれの角度は約45度が理想です。
チャイルドシートの固定方法
シートベルトや車の専用固定金具(ISOFIX)を使用して、チャイルドシートをしっかりと車に固定します。
特にシートベルトで固定する場合は、緩まないように丁寧に取り付けましょう。
チャイルドシート固定機能付きシートベルト(ALR)の利用
シートベルトを最大限に引き出すと、引き締める方向にしか動かなくなります。
これにより、チャイルドシートの取り付けがしやすくなり、ずれにくくなります。
子どもがシートベルトで遊ばないように注意
子どもがシートベルトで遊んでいてALR機能が作動すると、首や体が締め付けられてしまい、危険です。
ISOFIXによる固定の場合
車種に合わせたISOFIX対応のチャイルドシートを選んで、安全に取り付けましょう。
車のマニュアルを確認して、合うチャイルドシートを選ぶことが大切です。
助手席のエアバッグとの兼ね合い
後ろ向きに設置したチャイルドシートが、エアバッグが開いた時に衝突する危険があります。
可能な限り後部座席に設置することをおすすめします。
新生児のチャイルドシートはなぜ後ろ向きがいいのか?
新生児を後ろ向きで乗せる理由
新生児を後ろ向きでチャイルドシートに乗せる主な理由は、万が一の衝撃から赤ちゃんを守るためです。
前向きに設置した場合、安全ベルトは身体を固定して保護する役割がありますが、生まれたばかりの赤ちゃんの骨格はまだしっかりしていないため、ベルトから体が滑り出す危険があります。
また、衝撃で頭が前に強く動くと、首がまだしっかりしていない新生児にとって非常に危険です。
後ろ向きであれば、シートの背もたれが衝撃を受け止めてくれるため、赤ちゃんをより安全に守れます。
チャイルドシートを使うときの注意点
ドアの扱い方に注意
赤ちゃんを車に乗せる際や降ろす際には、ドアが完全に開くようにして、安全に赤ちゃんを出し入れできるスペースを作りましょう。
また、車が来ていないか周りをよく見て、安全を確認してください。
熱中症ややけどに注意
車内は外の気温よりもずっと高くなりやすいので、特に夏場はチャイルドシートのバックルやベルトが非常に熱くなることがあります。
赤ちゃんを座らせる前には、必ずこれらの部分に触れて温度をチェックし、やけどしないように注意してください。
チャイルドシートを前向きに変えるタイミング
以前は体重10キロ未満を目安にされていましたが、2017年9月からは「1歳3か月までかつ身長83センチまで」後ろ向きで使用することを推奨する新しい規定が設けられました。
国土交通省では、「体重13kg未満、身長70cm以下、年齢が新生児から1歳ごろまで」と使用する期間を定めています。
ただし、これらは基準であって、赤ちゃんの成長具合に合わせて前向きに変更するタイミングを見極める必要があります。
チャイルドシートの背もたれから赤ちゃんの頭が見えるようになったら、前向きに変える時期かもしれません。
まとめ
新生児をチャイルドシートに乗せる場合、最大限の安全を確保するために後ろ向きが推奨されます。エアバッグが装備されている車では、特に助手席での使用は避けてください。
赤ちゃんの成長に応じて、チャイルドシートの向きを前向きに変更することを考えましょう。