ライスペーパー料理の成功のカギは「水分の調整」です。
ライスペーパーは焼くと破れやすいと思われがちですが、適切な準備をすることで心配は無用です。
水で戻す際は、水分を少なめにし、具材の水気もしっかりと取り除きましょう。
これで、破れずに美味しく調理することができます。
- ライスペーパーは水に短時間浸す
- 具材の水気はしっかり除去する
- 具材はライスペーパー全体の約20%の量にする
- 焼いている間はあまり触らない
- やや多めの油を使い、揚げ焼き風にする
料理の最終段階でライスペーパーが破れたり溶けたりするのは避けたいものです。
この記事では、ライスペーパーを上手に焼くコツと簡単でおすすめのレシピを紹介します。
「春巻きが一番好き」と話す私の夫も納得の、ライスペーパー使用時に実践しているコツを皆さんにもお伝えします!
▼ケンミンの四角いライスペーパーは使いやすく、春巻きと同様に扱えます。
炒めた豚肉、大葉、チーズを巻いて、手軽な夕食をすぐに楽しめます。
ライスペーパーの上手な焼き方!必ず押さえたい5つのポイント
ライスペーパーを上手に焼くために重要なポイントは5つあります。
これらを守れば、調理がぐっと楽になりますよ!
ライスペーパーの焼き方のコツ
- ライスペーパーを適度に濡らす
- 具材の水分をしっかり除く
- 具材の量はライスペーパーの20%程度にする
- 焼いている間はなるべく手を触れない
- 少し多めの油で揚げ焼き風に焼く
ライスペーパーがうまく焼けずに破れる主な理由は、水分の管理が難しいからです。
戻す際の水分量や具材から出る水分でライスペーパーが柔らかくなり過ぎてしまい、結果として破れやすくなることがあります。
水分を適切に調整することで、失敗することなく美味しく調理できます。
これから、焼き方のコツを1つずつ詳しく説明していきますので、調理の際にぜひ参考にしてください。
ライスペーパーを戻すときの注意点
ライスペーパーは、一枚ずつ温水に浸して、適切な柔らかさを見極めつつ戻しましょう。
ライスペーパーを戻す際の水分が多すぎると、焼く前にライスペーパー同士がくっついてしまい、破れやすくなるので注意が必要です。
戻した後は、キッチンペーパーで軽く水分を拭き取ると、具材を包みやすくなります。
また、霧吹きを使ってライスペーパーの両面に水を吹きかけて戻す方法もありますが、霧吹きだけでは十分に柔らかくならないことがあり、具材を包む際に破れてしまうことも。
霧吹きで戻した後はラップで包んで少し時間を置くことで、水分が均一になり、スムーズに具材を巻くことができます。
ライスペーパーで包む前に、具材の水分はしっかりと!
ライスペーパーに具を包む際は、事前に水気をしっかり取ることが大切です。
具材から出る水分が多いと、焼いている途中で水蒸気がライスペーパーを破ってしまい、中身が漏れてしまうことがあります。
ツナやアンチョビなど、オイル含みの食材も同様です。
これらはキッチンペーパーで油を取ってから包むことがポイントです。
トマトやキノコ、キャベツなど、加熱すると水分が出やすい食材は、包む前に一度加熱して水分を飛ばしておくと良いでしょう。
具材を予め加熱しておくことで、ライスペーパーで包んで焼くときは、外側の焼き具合だけを気にすれば済むので、とても楽に調理できます。
具材の量の目安はライスペーパーの20%
具材は、ライスペーパー全体の約20%程度の量を棒状にして配置するとちょうど良いです。
具材を多く入れすぎると、ライスペーパーがしっかりと包み切れず、具がはみ出たり、破れたりする可能性があります。
余白をしっかりと取りつつ、ライスペーパーを具に密着させて包むと、形が整って美しく仕上がります。
うまく包めた時の満足感は格別ですね。
具材を置く際には、完成時の形や大きさをイメージしながら進めるとスムーズです。
焼くときはなるべく触らないこと!
ライスペーパーを焼く際は、できるだけ菜箸で触らないようにするのがコツです。
触ると部分的にくっついて、引っ張ったときに破れる原因になります。
焼き具合が心配でつい触りたくなる気持ちはわかりますが、焦げ付きにくいフライパンを使い、一度フライパンを傾けて、ライスペーパーがスムーズに滑るか確認しましょう。
これが上手く焼けている証拠ですので、それを見たら安心して裏返して大丈夫です。
多めの油で揚げ焼き風に!
ライスペーパーをフライパンで焼く際には、油をたっぷりと使い、揚げ焼き風にするとキレイに焼けます。
ライスペーパーはお米から作られるため、水分を吸収しやすく粘りやすい特性があります。
そのため、油が少ないとフライパンにくっつきやすく、破れやすくなってしまいます。
油は具材がフライパンに触れる面全体に行き渡るくらいを目安にしてください。
この量であれば、ライスペーパーがフライパンにくっつかずに美しく焼けます。
実際に試してみると、適量の油でプツプツと音がする程度が良い焼け具合を示しますが、油はねには注意が必要です。
ライスペーパーが焼くと溶ける?その理由と対策
ライスペーパーを焼くとなぜ溶けることがあるのでしょうか?
ライスペーパーは吸水性が非常に高く、水を過剰に吸収すると焼いた際に溶けやすくなります。
その主な理由は、ライスペーパーの主成分がお米であることにあります。
お米は水分を多く吸収すると柔らかくなりますね。
例えば、おかゆは水をたくさん加えて炊いたご飯ですし、ご飯粒を水に浸しておくと柔らかくなります。
ライスペーパーを戻す際は、この水分の吸収を控えめにすることが大切です。
適切な水加減で戻すことが、溶けずに美味しく焼き上げるコツです。
また、ライスペーパーをフタをして長時間蒸し焼きにすると溶けやすくなることもあります。
フタの中の水滴が食材に落ちて、ライスペーパーが再び濡れてしまうため、柔らかくなりがちです。
ライスペーパーを焼く際は、フタをせずに焼くことをお勧めします。
これにより、フタの水滴による不意の湿りを防ぎながら、きれいに焼き上げることができます。
ライスペーパーを使った魅力的なレシピ3選!もっちり感がクセになる!
ライスペーパーを使った料理は、ディナーやおつまみにもぴったりです。
ここでは、私が実際に作ってみておすすめのライスペーパーレシピを3つ紹介します。
紹介するレシピ
- 鶏ひき肉と大葉のライスペーパー包み
- チーズ入りトッポギ風ラップ
- さつまいもとかぼちゃのデザート春巻き
これらのレシピは、具材や味付けをアレンジしやすく、初心者でも気軽に挑戦できます。
材料と作り方も詳しく説明します。
鶏ひき肉と大葉のライスペーパー包み
この「鶏ひき肉と大葉のライスペーパー包み」は、食べ応えのある一品で、夕食のメインとしても最適です。
ひき肉にネギやレンコンを加え、ライスペーパーで包んで焼くだけで、満足感のある食感を楽しめます。
- ライスペーパー 8枚
- 鶏ひき肉 200g
- 大葉 16枚
- レンコン 輪切り4枚(冷凍のカットレンコン使用可)
- ネギ 適量
- 卵 1個
- 鶏がらスープの素 小さじ1
- しょうゆ 大さじ1
- しょうがチューブ 約2cm
好みでオイスターソースや味噌、チーズを加えるとさらに風味豊かになります。
- レンコンとネギを細かくみじん切りにします。
- ライスペーパー以外の全ての材料をポリ袋に入れ、よく混ぜて具を作ります。
- ライスペーパーを1枚ずつぬるま湯で戻します。
- 戻したライスペーパーの中心より少し下に大葉2枚を敷きます。
- ポリ袋の角を切り、大葉の上に具を絞り出して包みます。
- 3~5の手順を繰り返します。
- 油を引いたフライパンを中火で熱し、片面がカリッとするまでしっかり焼きます。
- フライパンを傾け、中身がスムーズに滑るようであれば裏返して焼きます。
- 中まで火が通ったら完成です。
ポリ袋を使うことで、手も汚れず、洗い物も少なくなります。
また、大葉を裏向きにすると、焼き上がりが色鮮やかになり、見た目も美しくなります。
豚肉を使用するとさらにうまみが増しますので、ぜひ試してみてください。
チーズを使ったトッポギ風ライスペーパーロール
この「チーズを使ったトッポギ風ライスペーパーロール」は、お酒のお供に最適で、自宅で居酒屋のような雰囲気を楽しむことができます。
トッポギのもちもちした食感を思わせるこのレシピには、あなたもきっと夢中になるはずです。
- ライスペーパー 4枚
- スライスチーズ 4枚
- 好みのソース
スライスチーズはとろけるタイプが特におすすめですが、どのタイプを使っても美味しく仕上がります。
トッポギ風ソースは、通常コチュジャンや砂糖、ケチャップを使った甘辛いソースが使われますが、ここでは子どもも食べやすいようにケチャップとウスターソースで洋風にアレンジしました。
- ライスペーパーをぬるま湯に浸して柔らかく戻します。
- 戻したライスペーパーの上にスライスチーズを置き、左右と下側を折り込みます。
- 下端からきつく巻いてロール状にします。
- 1~3の手順を繰り返します。
- フライパンに油を熱し、ロールがカリッとするまで均等に焼きます。
- 焼き終わったら、火を止めてフライパンにソースを加えてロールに絡めます。
- キッチンバサミで食べやすい大きさに切り分けて完成です。
ロール状にすることでライスペーパーが重なり、もちもち感が増します。
焼き上がりにカットすることで、チーズが溶け出すのを防げますので、焼く前にカットするのは避けてください。
また、「楽天レシピ」にある卵を使った簡単なレシピもお試しください!
さつまいもとかぼちゃのデザート春巻き
この「さつまいもとかぼちゃのデザート春巻き」は、ユニークなデザートとしておすすめです。
秋の味覚、さつまいもとかぼちゃをペーストにしてライスペーパーで包んで焼くと、もっちりとした美味しいスイーツが楽しめます。
- ライスペーパー 4枚
- さつまいも 半分
- かぼちゃ 1/4個
- バター 10g(足りなければ追加で10g)
さつまいもとかぼちゃは煮てつぶして使用しました。
自然な甘みが足りなければ、砂糖やはちみつで調整します。
クリームチーズやくるみを加えるとさらに美味しくなります。
- かぼちゃとさつまいもを柔らかくなるまで加熱し、つぶしてペースト状にします。
- ライスペーパーをぬるま湯で戻します。
- 戻したライスペーパーにそれぞれのペーストをのせて包みます。
- 2.3の手順を繰り返します。
- バターを敷いたフライパンで中火で焼きます。
- 裏返す時にフライパンが乾いていれば追加でバターを入れます。
- カリッと焼けたら完成です。
元々は和菓子のようなイメージで始めましたが、焼き上がりは和菓子とは異なる、独特のデザートになります。
バニラアイスを添えて食べるとさらに美味しいですよ。
ライスペーパーはそのもちもち感でさまざまなレシピに活用でき、夕食やおつまみにも使えますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
ライスペーパーを焼く際に役立つテクニックを5つ紹介します。
これらのコツを押さえておくと、料理の仕上がりが格段に向上します。
ライスペーパーの戻し方:
ライスペーパーは一枚ずつぬるま湯に浸して柔らかさを確認しながら戻すことが重要です。
具材の水分処理:
具材を包む前には、しっかりと水気を切ることが大切です。
具材の量の調整: 具材はライスペーパーの大きさの約20%を目安に棒状に置くと包みやすくなります。
焼き方:
ライスペーパーを焼く際は、なるべく触らないで、少し多めの油を使って揚げ焼き風に焼くと良いです。
ライスペーパーの特性:
ライスペーパーの主成分は米であり、吸水性が高いため、水分を多く含むと溶けやすくなる点に注意が必要です。
これらのポイントを活用すれば、ライスペーパーを使った様々な料理が楽しめます。特におすすめのレシピには、「鶏ひき肉と大葉のライスペーパー包み焼き」、「チーズ入りトッポギ風」、そして「さつまいもとかぼちゃのデザート春巻き」があります。
これらは夕食のメイン料理やお酒のおつまみとしても最適です。
ライスペーパーは焼くとカリッとした食感ともちもちの感触が楽しめるため、食事に新しい風味と楽しみを加えてくれます。
初めて使う方でも、これらのコツを参考にすれば簡単に美味しい料理を作ることができるでしょう。
また、ケンミン食品のライスペーパーは角型で使いやすく、様々な具材と組み合わせて、ボリュームのある料理を作るのにも便利です。
新しい食材に挑戦したいときは、ぜひライスペーパーを使ってみてください。
▼ケンミンの四角いライスペーパーは使いやすく、春巻きと同様に扱えます。